声が大きい人ほど自信がない!

人はまず、声で判断される。それも声の質ではなく、大きさが一番のポイントになる。一般的に自信がある人は声も大きく、自信がない人ほど声が小さくなると思われているが、それを単純に信じてしまうと、思わぬ失敗をすることがあるので注意が必要だ。相手にきちんと自分の意見を伝えようとすれば、ある程度の音量があった方がいいのは事実だ。だがそれも状況次第、相手との関係次第だといっていい。

もともと必要以上に声を張り上げる人は、自分の主張を聞いてほしい意思表示だし、認めてもらいたい願望が強い人でもある。ということは、あまり自分自身に自信が持てない人ほど、声を大きくしているともいえるし、気が強いことをアピールするほど、実際には気が強くないことの裏返しでもある。

感情が高ぶったり、興奮したときに声が大きくなることはよくあるが、それが頻繁に見られる人は、自分をコントロールするのが苦手な人であり、性格的にも大人になりきれていない、子どもっぽい人ともいえるだろう。当然、そのような人に重要な仕事や大事な役目を頼むのは危険が大きいので、できれば避けたほうが無難だ。

逆に、声が小さい人はどうだろうか。これは自分の意見を相手に正しく伝える気持ちが欠けているのはもちろんのこと、人とコミュニケーションをするのが好きではないタイプが多い。そのため自分の意思を相手に伝えることが苦手で、人を説得する高度なビジネスや、マネジメントには向いていない。しかし、大きな声で自信ありげに接してくる相手よりは分かり易いので、よほどのことがない限り、あなたが勘違いをすることはないはずだ。

電話の声でわかる相手の本音とは・・・

次に電話での声の大きさを見てみよう。電話での会話は、直接、相手が見えないために話す側の本音が出やすい。ビジネスの現場では、電話でのトークは基本ともいえるので、多少、オーバーになることが多い。例えば、「どうも、どうも、いつもお世話になっております」と、大きな声で、身振り、手振りまで加えて話すのは職場でもよく見られる光景である。おそらく本人も相手に好感を持ってもらおうと意識的にやっているのではないか。

それ自体は珍しいものではない。その場合もいかにもわざと大袈裟にやっている人がいる。まるで自分を奮い立たせようと大きな声を出し、周りは一切気にしない。このような人は本来、話し上手な方ではなく、それをカバーしようとするために声が大きくなっている。無意識のうちにそうして自分自身を元気づけ、仕事をうまく運ぽうとしているのだ。

同時に、仕事をしていることを社内中にアピールし、特に上司に認めてもらおうとする意識が強く働いていることは間違いない。これは合コンなどの際、意中の人になかなか話しかけられないため、他の人と大きな声で話をして関心をこちらに向けさせようとするのと同じ心理といえる。

大きな声で会話をしていても、余計なことは全く言わず、用件だけを言うとすぐに電話を切ってしまう人も、あまり人づき合いが得意とはいえない。かといって、仕事の手を抜くわけではなく、責任感もあるのだが、自分から人間関係を深くしようとは考えないタイプである。用件が終わったにも関わらず、電話をなかなか切らずにいる人は、相手のことを考え過ぎる傾向が強い。

人づき合いも嫌いではないし、話をするのも苦にはならないが、自分から電話を切って、相手の機嫌を損ねてしまうのを気にしてしまうのだ。そのような相手には、こちらから電話を切ってあげると相手の負担も軽くなるので、その後の関係もうまくいく。ただ単に大きな声で話すといっても、いろいろなパターンがあるので、それぞれの心理を汲み取って対応してほしい。

人の本音を見抜くワンポイント!

大きな声で話すからといって自信があるとは限らない!

— posted by カミタニ at 12:49 am