OKサインの「うなずき」も3回以上は疑わしい

会話の途中で見られる。しぐさの勘違い”について見てみたい。しぐさにもいろいろなデータが含まれているが、そのなかでもいちばんわかりやすいのがうなずきの動作だ。話の途中で相手がときどきうなずく動作をする。多くの人はそれを見てイエスのサインだと思うのが普通だろう。

そこでまずは、うなずきのサインが示す意味を知っておこう。大きく分けて、そこには5つほどのニュアンスが込められている。

  1. 同意のサイン・・・あなたと同じ考えであることを示す。
  2. 賛成のサイン・・・あなたの意見に賛成する意思表示である。
  3. 理解のサイン・・・あなたの話すことを理解していることを示す。
  4. 受諾のサイン・・・あなたの指示に従うことを示している。
  5. 伝達のサイン・・・あなたの話を聞いている事実を伝えている。

以上が、主なうなずきの意味するところだが、うなずかれた相手もあなたがどのサインを送っているのかを、同じように瞬時に判断している。

ところが、そこで食い違いが起きるのだ。基本的にうなずくことはイエスのサインと捉えていいが、それが積極的に賛成しているのか、ただ単にあなたの話を聞いていることを示しただけなのか、微妙な食い違いが起きる。

とくにお互いに向き合って話している場合には、視線も合わせていることが多い。そのようなときには、たとえ相手の意見に積極的に賛成できないときでも、面と向かって首を横には振りづらい。便宜上、うなずいてしまうこともよくあるのだ。

私たちは、相手がうなずけば、何でもイエスだと思い込みがちだが、そこには大きな落とし穴があることも忘れてはいけない。相手がうなずいたとしても、その回数やうなずき方、視線の合わせ方、外し方、またはその他の仕草と総合して判断するようにしてほしい。

わざとらしく、何度も首を縦に振るときは要注意

いちばん注意してほしいうなずき方は、わざとらしく、何度もオーバーにうなずくときだ。先ほども、うなずきは、基本的にイエスのサインであると言ったが、この場合はそうとは言えない。

こちらの話にうんざりしたときや打ち切ってほしいときなどには、うなずく度合いも激しくなり、とてもわざとらしくなる。人は話に夢中になっていると相手のことが見えなくなるが、この場合は冷静に観察していれば、それはすぐにわかる。必ずどこかにイエスではない、ノーのサインが見え隠れしているはずである。

同じようなことはうなずき方だけではなく、一般的にイエスのサインと見られている言葉やしぐさでも見て取れる。必要以上にそれを繰り返す、あるいは大袈裟に表現する場合にはイエスではなく、ノーだと思ったほういいだろう。イエスのサインであっても、表現次第では、ノーになるケースも知っておきたい。

人の本音を見抜くワンポイント!

首を3回以上、何度も縦に振ったらノーのサイン

— posted by カミタニ at 06:12 pm  

話すスピードが速くても、頭の回転が速いとは限らない

声の大きさの見極め方が分かったならば、次は話す速度はどうだろうか。これもよく勘違いされるのだが、早く話すからといってその人が賢い、頭の回転が速い人とは限らない。客観的に見て、しどろもどろで話す人よりは舌も軽やかに、淀みなく話すほうが聞いていて安心だし、聞きやすいのだが、それをイコール頭の良さと結び付けないほうが賢明である。

ではどのように考えればいいのか。それはその人の性格が多分に影響していると思えばいいだろう。例えば、どんなに頭の回転が良くても、性格的に慎重な人は、話すことをきちんと整理してから話し出す。だからいきなりベラペラと間髪入れずに話し出すことはない。さらには話す内容を全部整理していなくても、話す途中で整理しながら話す人もいるので、話す速度と頭の回転の良さは直接、関係はないと考えたほうがいい。

ただそれも程度問題で、話し出すのにあまりに時間がかかったり、いざ話し出しても中身が整理されていなければ、話す速度に関係なく、頭の回転が悪いと思ったほうがいいだろう。

本来、話すスピードが速い、早口の人は大きな声で話す人と共通していて、自分を認めてもらいたい、自分の話に同調してほしい「親和欲求」の強い人といえる。そのため早口でまくし立て、相手を自分のペースに引き込もうとするのである。なかには、話す内容をあまり考えずに、思いつきで話す人もいるが、そのような人も大体が早口で、直感を大事にする人といえるかもしれない。そのため相手を不愉快
にしてしまうこともよくある。

逆にゆっくり、ゆっくり噛み締めるように話す人は、性格も慎重であり、物事をじっくり進めるタイプといえる。それぞれに一長一短があるが、プライベートでは早口で話す人との会話も楽しいが、ビジネスの世界では、やはりじっくり型のほうが信頼を得るのは当然といえば当然だ。その状況を見極められるかどうかも、人を見抜く判断基準といえる。

流行語やダジャレをやたらに使う人は、その場の空気を読むのが苦手

状況が読めないといえば、流行語や若者言葉、ダジャレを連発する人も周りを困らせていることを分かっていない場合が多い。これも「親和欲求」の典型的な事例であるが、本人はいたって真面目に、その場の雰囲気を和まそうと使ったり、あるいは自分に注目してほしいと思って必死に使ったりするから、余計にその場の雰囲気が凍りついたりする。

つまり本人が思うほど、その効果は上がらず、逆に周りからその場の空気が読めない人といったレッテルを貼られている場合が多いのだ。そのような人は、静寂に耐えられない弱さも持っている。要するに沈黙が恐いのだ。自分に自信がある人は沈黙があっても全然平気だが、彼らはそれに耐えられない。そのためつい使ってしまうのである。

ただなかには、上手く使いこなす人もいる。要は相手との人間関係、その場の雰囲気をいかに上手く捉えているかだが、それはその場がどのような雰囲気になっているかを見ればすぐにわかるだろう。仲間と打ち解けたい、場の雰囲気を明るくしようとしている本人の努力は認めるが、流行語やダジャレを多用する人は、その場の空気を読めない人として胡散臭く思われる場合が多い。

専門用語をやたらに使う人も同類だ。「自分は何でも知っている、その世界のプロである」とわからせたいのだろうが、これも逆効果だ。実力のある本当のプロであれば、それをわかりやすく簡潔に説明できるはずで、その方がかえってその人の力量が発揮されるというものである。くれぐれも一時しのぎの言葉遣いに偏されないようにしてほしい。実力のある人ほどゆっくりと、自分の言葉でわかりやすく話すはずだ。

人の本音を見抜くワンポイント!

頭の良さと話すスピードは比例しない!

— posted by カミタニ at 01:13 am  

 

声が大きい人ほど自信がない!

人はまず、声で判断される。それも声の質ではなく、大きさが一番のポイントになる。一般的に自信がある人は声も大きく、自信がない人ほど声が小さくなると思われているが、それを単純に信じてしまうと、思わぬ失敗をすることがあるので注意が必要だ。相手にきちんと自分の意見を伝えようとすれば、ある程度の音量があった方がいいのは事実だ。だがそれも状況次第、相手との関係次第だといっていい。

もともと必要以上に声を張り上げる人は、自分の主張を聞いてほしい意思表示だし、認めてもらいたい願望が強い人でもある。ということは、あまり自分自身に自信が持てない人ほど、声を大きくしているともいえるし、気が強いことをアピールするほど、実際には気が強くないことの裏返しでもある。

感情が高ぶったり、興奮したときに声が大きくなることはよくあるが、それが頻繁に見られる人は、自分をコントロールするのが苦手な人であり、性格的にも大人になりきれていない、子どもっぽい人ともいえるだろう。当然、そのような人に重要な仕事や大事な役目を頼むのは危険が大きいので、できれば避けたほうが無難だ。

逆に、声が小さい人はどうだろうか。これは自分の意見を相手に正しく伝える気持ちが欠けているのはもちろんのこと、人とコミュニケーションをするのが好きではないタイプが多い。そのため自分の意思を相手に伝えることが苦手で、人を説得する高度なビジネスや、マネジメントには向いていない。しかし、大きな声で自信ありげに接してくる相手よりは分かり易いので、よほどのことがない限り、あなたが勘違いをすることはないはずだ。

電話の声でわかる相手の本音とは・・・

次に電話での声の大きさを見てみよう。電話での会話は、直接、相手が見えないために話す側の本音が出やすい。ビジネスの現場では、電話でのトークは基本ともいえるので、多少、オーバーになることが多い。例えば、「どうも、どうも、いつもお世話になっております」と、大きな声で、身振り、手振りまで加えて話すのは職場でもよく見られる光景である。おそらく本人も相手に好感を持ってもらおうと意識的にやっているのではないか。

それ自体は珍しいものではない。その場合もいかにもわざと大袈裟にやっている人がいる。まるで自分を奮い立たせようと大きな声を出し、周りは一切気にしない。このような人は本来、話し上手な方ではなく、それをカバーしようとするために声が大きくなっている。無意識のうちにそうして自分自身を元気づけ、仕事をうまく運ぽうとしているのだ。

同時に、仕事をしていることを社内中にアピールし、特に上司に認めてもらおうとする意識が強く働いていることは間違いない。これは合コンなどの際、意中の人になかなか話しかけられないため、他の人と大きな声で話をして関心をこちらに向けさせようとするのと同じ心理といえる。

大きな声で会話をしていても、余計なことは全く言わず、用件だけを言うとすぐに電話を切ってしまう人も、あまり人づき合いが得意とはいえない。かといって、仕事の手を抜くわけではなく、責任感もあるのだが、自分から人間関係を深くしようとは考えないタイプである。用件が終わったにも関わらず、電話をなかなか切らずにいる人は、相手のことを考え過ぎる傾向が強い。

人づき合いも嫌いではないし、話をするのも苦にはならないが、自分から電話を切って、相手の機嫌を損ねてしまうのを気にしてしまうのだ。そのような相手には、こちらから電話を切ってあげると相手の負担も軽くなるので、その後の関係もうまくいく。ただ単に大きな声で話すといっても、いろいろなパターンがあるので、それぞれの心理を汲み取って対応してほしい。

人の本音を見抜くワンポイント!

大きな声で話すからといって自信があるとは限らない!

— posted by カミタニ at 12:49 am